沖縄地下音楽 Vol.002
2023/10/01 発行
Live Repoat
ライブレポート『メカルジン』by いっちょむ
創刊号で掲載した『対戦形式ライブレポ』後攻いっちょむレポートです!
二人の溢れるメカルジン愛、是非読み比べてみてください。
ライブレポート:いっちょむ
絵や文を書いて生きてるひと。
沖縄県出身。
好きなものはライブとひじきの煮物。
空は彼らの手中にある。
2023年7月30日
心配された台風の影響をものともせず、空からは燦々と注がれる日光が、歩く人々を炙り出している。
総勢20組、沖縄のバンドシーンの最前線を行く、選りすぐりのバンドのみが集められたワンチャイコネクション主催・超来来謝謝を天気も歓迎していたのかもしれない。
コンクリートを流れる逃げ水を掻き分けながら、辿り着いた桜坂セントラルのステージで私を待っていたのは、ライブの後半戦トップバッターを務めるメカルジンであった。
もしその時、太陽に責められた身体を少しでも癒そうと、冷房を求めライブハウスの門戸を潜った者が居たとしたら、それは失敗に終わったであろう。
メカルジンの産み出す音は、その場を一瞬にして空の下に変えてしまったのだから。
彼らが産み出す音色はいつだって降り注ぐように聴こえる。
メカルジンが発する声が、ギターが、桜坂セントラルの燻んだ天井にこだまする度、風景が変わる。
実際桜坂セントラルのステージの赤いカーテンが何度も色を変えたような錯覚に陥る。
メカルジンの歌声が、彼らが発する激しい音色が奏でられれば、その赤はある時は流星が流れる夜空になり、またある時は燃え上がる青空に変わった。
そして、それを目の当たりにした私の鼓動の体感気温は外気を上回ってしまう。
涼むことなど許されるはずもない。
静かなギターだけのイントロが響いたとしても油断は許されず、メカルジンによって生み出された音圧の歪みへと落とされる。
「貴方に届いてるか分からないけど」
と彼らは歌うが、この真っ直ぐなメロディーはどうしたって聴く者達の耳に迫ってくる。無意識に体が揺れる。
心の扉の鍵はいつだって彼らの手の中にあるのだ。身を任せる他ない。
ステージの持ち時間は20分と短い。
彼らは私の胸に衝撃を詰め込むだけ詰め込んだら、そそくさとステージから去っていく。
だが、空間を支配する音圧の中で私はいくつもの風景を見聞きして、そしてその脳裏に刺さったままの風景の断片は消えることはない。
それは彼らがまた音を奏でたときに、掘り起こされる欠片だ。
私の胸はこの音圧の欠片の集合体だ。
ライブ後、桜坂セントラルを出て国際通りを行く。見上げると虹。
これは彼らの歌をひっそり聴いていた空からのアンサーだと思う。
奏でられた音色は空をも変えるのだ。
虹は青空に燃えていた。その歌は空の彼方へも届く。
2023/07/30 メカルジン@超来来謝謝(桜坂セントラル)
レポート by いっちょむ
https://www.instagram.com/icm_icm_/写真 by DAITAKU
https://www.instagram.com/daitaku69/メカルジン公式WEBサイト
https://mekarujin.ti-da.net/
Live Report
ライブレポート『生ず』@Slum Bar
ライブレポート:汚爺おズボン
Metal、Hard Rock、Punk & HCを中心に国内外のレア音源を取り扱う通販レコードショップ『RHB RECORDS』オーナー。
幅広いジャンルに対応するDJとしても沖縄県内県外で活躍中。
今年の沖縄の夏は例年よりも暑い!毎日30℃を上回るどころか最近だと33℃超えだとか、少し前までの沖縄では体感できない気温になる日もチラホラ。
そんな厳しい暑さに沖縄名物カタブイまで加わった蒸し暑い真夏の土曜の夜に、沖縄市のコザはSlum Barにて「DAMONDE!」は開催された。
自身も複数のバンド&ユニットで活動を続けるハヤッシー氏主宰のこのイベント、名古屋からBLASTING RODとHiro Vicious The Dead Experienceが来沖、迎え撃つローカル勢はHELL型と生ずの2バンド、そこに名古屋組+ローカル組混成ユニットBekesy & X-MASSを加え計5バンドがSlum Barのステージを彩った。
筆者は同じジャンルや似たジャンルで統一されたイベントよりも、「この組み合わせって一体どうなるんだ?」と言う実際の展開や観客の反応が予想しづらいイベントの方が近年は楽しめるようになってきたので、この日は何が飛び出してくるのか分からないワクワク感を覚えていた。
時間が予定より少し押して20時半前にBekesy & X-MASSからスタートしたイベント、開演前の少々マッタリとした雰囲気を引き締めるようなアナログ&デジタルを絶妙に組み合わせたゴシックロック~ポストパンク~エクスペリメンタルの音世界にすぐさま惹き込まれ、続けて退廃的なパンクを奏でるHELL型、シアトリカルな演出が特徴的なHiro Viciousとステージが進む毎にフロアの観客がそれぞれ異なる音世界に呑まれていく様を見ていると、「これが異種格闘技的なイベントの醍醐味だよなぁ」と独り音に酔ったような感覚に陥っていく。
生ずは惜しくも今年の7月末にて閉店してしまった北中城にあった音楽&スケート&雑貨洋品店「うずまき堂」のオーナー、島袋愛莉奈氏を中心に2020年頃に結成された沖縄パンク&ハードコアバンド。
現在はその愛莉奈氏がギター、けんじQ氏とMEGUMIBOY氏(「うずまき堂」の前身となるショップ「パンク堂」のオーナー夫妻)がヴォーカル、ミノル氏(qitchen/SCREW)がベース、SUGEE氏(BIRDHELMS)がドラム、と言うツインヴォーカルの5人体制で県内を中心に活動を続けている。
男女ツインヴォーカルスタイルのパンク&ハードコアバンドは筆者の知る限りに於いては沖縄初(一時期ではなくレギュラーとして存続していると言う意味で・・・)ではないだろうか?
それだけでも十分にインパクトがあるのだが、どこか人を喰ったようなバンド名や曲名、そして歌詞。
それとは裏腹に奏でるサウンドはパワーヴァイオレンス&ファストコア(本人達は沖縄PUNKと言っている・・・)と言っても過言ではない程にレイジング!
初めて生ずのライブを体感した時に「これはローカルだけではなく県内外の人に幅広く聴いて&観て欲しいな」と思ったのが今回のレポートを書く事になったきっかけの一つだ。
この日も少しの音出しの後にステージが始まった。まくしたてるけんじQ氏のヴォーカルと金切声に近い高音のMEGUMIBOY氏のヴォーカルの掛け合いを中心に、メタリック寸前の歪ませ具合がちょうどいい愛莉奈氏のギターサウンド、それを展開とスピードがコロコロ変わる楽曲の肝を担うSUGEE氏とミノル氏のリズム隊が支える・・・と言った具合でMCも挟まずに畳み掛けるように次々とファスト&ストレンジな楽曲を繰り出していく。
筆者が彼らのサウンドを他のバンドで表現するならば、SIEGEとLARMを足してCHARLES BRONSONを混ぜ込みそこにSPAZZTIC BLURRのエッセンスを加えた感じ。
端的に表現するならばファストなパートとミドルなパートにちょっと変わった曲展開を持ち味とするパンク&ハードコアサウンドなのだが、全く暴力的な要素は含まれていないし、かと言ってファニー過ぎでもない絶妙なバランス感覚が生ず最大の持ち味と言っていいかと思う。
フロントの2人はステージ上を動き回って「動」を表現する傍らで、楽曲を引っ張るギターとリズム隊の3人は淡々と演奏をこなす「静」を表現し、その対比も楽曲の緩急とシンクロしている様に感じられる。
今回の会場となったSlum Barは割とステージの広さに余裕があるのでそこまでわちゃわちゃした感じは無かったが、ステージと観客側の境界が曖昧な箱だと彼らの魅力が更に発揮されるのではないか?との妄想に浸っていた。
約20数分で一気に駆け抜けたステージであったが、本人達は意識しているか否かは分からないもののこれもまた短すぎず&長すぎずの絶妙な演奏時間だったのではなかろうか。
筆者はこれまでに数回彼等のステージを観ているが、毎回同じ様なテンションではなく、サウンドや展開に新たな気付きを得る事が出来る一方で、演奏の粗さや緩急の付け方にバラツキを感じる場面も散見されるので、まだまだ伸びしろがあるところに今後期待をしている。
その後にトリで演奏したBLASTING RODは生ずとは対極にある爆音サイケ&ストーナーサウンドを奏でていたので、サウンドやステージでの佇まいを含めての彼等との対比もまた、「次に何が来るのか?」と言う今回のイベント全体に流れていた空気感を体現していたのだと最後に思い当たった。
生ずの今後の予定だが、県内だけに留まらず県外でのライブも既に告知をされているので、言葉では表現しきれない彼らのサウンド&ステージングを是非とも他県のパンク好きの方々に体感して頂きたいと思っている。
最新音源である7曲収録の「2nd DEMO」(CDR仕様)が¥300で発売中なので、このレポートを読んで少しでも興味を持たれた方がいらっしゃれば直ぐに手にして欲しい!
2023/08/26 生ず@Slum Bar
生ず ・島袋レコウ堂 公式X(Twitter)
https://twitter.com/okinawa_uzumakiレポート by 汚爺おズボン
https://twitter.com/rhbrecordsRHB RECORDS
https://rhbrecords1.base.shop
最新音源である7曲収録の「2nd DEMO」(CDR仕様)はこちらからご購入いただけます!
Live Report
ライブレポート『ワンチャイコネクション』
@よさこいソニック2023(堺ファンダンゴ)
コラム:いっちょむ
絵や文を書いて生きてるひと。
沖縄県出身。
好きなものはライブとひじきの煮物。
嵐の前の静けさである。
その日、関西は台風7号が近付いているというのに、外は雲一つない晴天であった。
土地柄から言えば沖縄のほうが南に位置するはずだが、今や気温は大阪のほうが上回っている。
ついつい温暖化を懸念してしまうような、そんな土地、大阪・堺。
そこで心身共に熱くなるフェスが毎年この時期に開催されているのをご存知だろうか。
その名も「よさこいソニック」。
よさこいマン(井ノ上聖悟)が主催するそのイベントは今年は3日間行われ、大阪出身のアーティストを中心に県内外から多数のバンドが出演した。
百回中百回、ここで生きてるズ、天国注射、突然少年などなど、一見したら最後、目を離せなくなるバンドが多数出演するこのフェスの最終日の3日目に、沖縄からワンチャイコネクションが出演した。
3日目もthe yayako、ミー・ガー・ルー、モテギスミスバンドなど、前日同様に注目すべきバンドが多数出演する中で、ワンチャイコネクションも、そのバンド達にけして霞むことは無かった。
この日のワンチャイコネクションは、正式ドラマーである歩が欠席。
だが、その穴を埋めるべく助っ人として登場したのが、unripe、off season等で活躍し、沖縄のエモ界を代表するドラマー、ヨシハマである。
ワンチャイコネクションがステージに登場し、ドラムが鳴り出した瞬間…、「遅いっ!」とギターの疑惑(かずゆき)に止められるというやりとりは、ひと時の観客の笑いを誘ったが、再び鳴り出したそのビートで笑いは一掃された。
ヨシハマのタイトでありながら重い音に、歪んだギターが、劈くベースが重なっていく。「Wreckage」だ。
彼らを初めて観る人々も多かったはずだが、観客達は興味津々で前方に集まり始め、やがてその爆音に身を任せるように踊り始めた。
ボーカルギターのゴヤ、疑惑の両者の叫びに呼応するかのように歓声と拳が上がっていく。
「センシティブブラックスキン」、「老仄」などが次々と演奏されていく間も、フロアの熱は冷めることを知らない。
だが、当のワンチャイコネクションは普段とあまり変わりない。
ヨシハマが叩いていることを除いて、地元・沖縄でのライブと同じ爆音を鳴らし、いつも通りのMCをする。
「俺たち、沖縄では人気無いんですよ」
MCでそう言って戯ける疑惑の口調からも、いつもの彼らであることを窺わせた。
その怯むことのないワンチャイコネクションの姿勢をフロア全体が歓迎し、それに応えるかのような爆音を彼らは観客に手渡す。
「天まで届けよ!バグワーム!」
ゴヤのお決まりの口上の後、演奏された「バグワーム」の音圧に身を揺らす人々は、彼らが届けた音色をしっかりと受け取っていた。
そこは大阪・堺ファンダンゴであったが、まるで沖縄に、ホームに居るかのような錯覚に陥るほどの熱気が満ちている。
もはや彼らは空気を支配した。
それはいつも通りの彼らであるからこそ、というべきか。
ワンチャイコネクションが現れたら、そこは彼らのホームに変貌する。
沖縄では何度か見た光景であったが、大阪でもそれはいつも通りのことであったということだ。
最後の曲として「夜が殺す速度」が鳴り出したときにはもう、沸き立つ観客たちがフロアに降り立ったゴヤに釘付けになる。
「夜が殺す速度」はワンチャイコネクション結成時、最初に出来た曲だということを以前教えてもらったのだが、その衝動が未だに更新され続けている彼らの代表曲である、と私は思っている。
観客を巻き込みながらゴヤがフロアを揉みくちゃにする間、ステージでは他のメンバーがそれに負けじと轟音を響かせる。
特にこの曲はベースのしょうごが掻き鳴らす音に毎度圧倒される。
「ベース、しょうご!」
ゴヤの合図の直後に鳴り出したその音は、ずっと鼓膜に突き刺さって抜けなくなるのだ。
堺ファンダンゴは彼らの音とフロアの歓声で埋もれ、その熱量も頂点に達した。
そうなると、もはやここが沖縄なのか大阪なのか、心底どうでもよくなってしまう。拳を突き上げる人々のその笑みを見れば場所なんか些末なことであった。
どこであろうと彼らは、ワンチャイコネクションは変わらずそこに在った。
「すみませんでした、ワンチャイコネクションでした!」
そして、そのフロアに向けて、彼らはいつも通りの挨拶を述べて去っていくのだった。
最後まで何も変わらない、いつもの、最高のワンチャイコネクションであった。
よさこいソニックでは全てのアーティストがそれぞれの個性を遺憾なく発揮し、誰もが誰かに劣ることなく、そのステージを盛り上げた。
そして、その中にワンチャイコネクションの名前も刻まれ、これからも観客たちの記憶に刻まれていくだろう。
彼らが再び大阪に、本州に上陸する日も近いかもしれない。
その時はぜひその場に足を運んでほしい。
いつも通りの最高の彼らに会える。
約束しよう。
2023/08/12 ワンチャイコネクション@よさこいソニック2023(堺ファンダンゴ)
ワンチャイコネクション公式HP
https://kainan-citypunk.amebaownd.com/レポート by いっちょむ
https://www.instagram.com/icm_icm_/
Live Report
ライブレポート『THE STRAY MAN』@GIG昭和
ライブレポート:いっちょむ
絵や文を書いて生きてるひと。
沖縄県出身。
好きなものはライブとひじきの煮物。
その日のGIG昭和は4組のアーティストが出演する予定であったが、私が会場に辿り着いたときには、既に1組のアーティストの出演キャンセルが決まっていた。
つまり見所が1つ失われてしまった訳で、それを物悲しく感じたが、それを彼らが軽々と吹き飛ばした。
彼らの、THE STRAY MANの音がフロアに響いた途端、意識は全てステージに持っていかれてしまう。
ベースボーカルのダイゴ、ギターボーカルのコウダケンジ、ドラムのカヅマの3人が発する音の熱量にかかれば、物憂げな気持ちなどすぐ溶けて無くなるのだから。
彼らの歌うストレートな詩は、誰の胸にも真っ直ぐ飛び込んでくるし、その巧みな演奏によって響かせるメロディーは観客たちの胸ぐらに掴みかかるように迫ってくる。
さらに彼らの楽曲でコーラスが入る曲は観客たちの拳も声も高々と上がる。
彼らの定番曲「No Way」が始まったときには、ステージもフロアも熱いNo Wayコールが響く。
もちろん定番曲だけではなく、今年発表したSHOCKING桃色、ISWとのスプリットアルバム「LOCAL PUNK STYLE」からの新曲「絶望の淵」、「STRAY ROLL」、そして彼ら曰く、バンド唯一のダンスナンバーという「馬鹿な月」が演奏されると、観客たちはそのメロディーに合わせて、思い思いのステップを踏む。
ダンサブルでありながら、やるせなさを想わせるその歌詞。
それに合わせて踊る人々も、おそらくその心を知るうえで、この瞬間を、彼らが作り出した音を楽しんでいるのだと思う。
一見、力強く骨太な彼らの楽曲ではあるが、その芯には切なさが詰まっていて、私はそこに痛く共感する。
人間がもつ強さと弱さが共存するそのメロディー。
それが観客たちの、私の心をこれだけ震わせるのだ。
観客たちからの熱いアンコールで再びステージに現れた彼ら。
GIG昭和とTHE STRAY MANが揃ったなら、アンコールはあの曲に決まっている。
GIG昭和で撮影されたMVでお馴染みの「あの夏のルーディー」だ。
すると、再び拳がいくつも上がり、観客たちも巻き込んでのルーディーの大合唱。
気付くと、私自身も人目も憚らず、フロアの熱気に浮かされて歌っていた。
そしてステージは興奮の中、幕を閉じた。
ライブが終わり、余韻を噛み締めながら会場を後にする。
外は数えきれない程のヘッドライトとテールライトがいくつも過ぎゆく国道沿い。
歩みを進めながら、私は無意識に何度も空を見上げていた。
無意識に月を探していた。馬鹿。
2023/08/26 THE STRAY MAN@GIG昭和
THE STRAYMAN公式X(Twitter)
https://twitter.com/THESTRAYMAN1レポート by いっちょむ
https://www.instagram.com/icm_icm_/写真 by DAITAKU
https://www.instagram.com/daitaku69/
沖縄県中心に県内外にて活躍中の「THE STRAY MAN」「ISW」「SHOCKING桃色」の3バンドが集結。2023年作パンク・ロック&ロックンロール三つ巴!なコンピレーションCD!!
宇座商店(沖縄)
https://uzashoten.73rdfloor.com/item/v-a-local-punk-styleRECORD SHOP BASE(東京)
http://recordshopbase.comRECORD SHOP ZOO(名古屋)
http://www.zoonet.nagoya/shopdetail/000000003472/PUNK AND DESTROY(大阪)
http://www.punkanddestroy.com/?pid=174988323
Interview
ロングインタビュー『ワンチャイコネクション』後編
ワンチャイコネクション・ロングインタビュー後編では、沖縄の音楽シーンに大きなうねりを生み出しつつあるライブイベント・来来謝謝にかけるメンバーの『想い、こだわり』について、さらに熱く語っていただきました!
楽しみでならない今後の展開についても少しだけ触れています。ぜひお楽しみください!
みんなで遊ぶには、これ…、ただでいいんじゃないか?と思ったのがまず、きっかけの一つ。
いっちょむ:先日あったスーパー来来謝謝に関して、発案のきっかけ…、そもそも来来謝謝をどうしてやらうかと思ったとか、来来謝謝のスタンスってどこにあるのかをお伺いしたいんですけど…
カーズー:それは、まず去年の3月にOutputの周年企画を組んでくれと言われて、その時にコロナ禍で流れていた「どついたるねん」を呼ぶ企画があったんですけど、あ、それをやろう!と思って、「どついたるねん」呼んでイベントやったんですよ。
内容は凄く良かったけど、まぁ、集客的にはけっこうボロボロで、なんか…その時に…楽しくないなぁと思って。人来ないと楽しくないなぁ…。
で、みんなが来やすい企画にしないといけないなぁとか、これ値段の問題もあるかもしれないなぁと思って。
まぁ、そこまで高い値段ではないんだけど、自分達の企画でやるんだったら高い金取りたくないなぁと思って。
最初は五百円か千円くらいでもみんな来やすいし楽しいかもなぁと思ったんですけど。
そう言う話を、その企画に来てくれていたお客さんと話ししていて(イエP)、イエPが投げ銭のライブよく行くって話を聞いて、SEVENTEEN AGAINがやっているリプレイスメンツとか、ああいうの行くよ〜とか話ししてて、あ、そっか、みんなで楽しく遊べるんだったらアリだな。
で、五百円とか持ってない人もいるから(笑)意外と、大人でも…。中学生とか高校生だったら尚更だなと思って。
みんなで遊ぶには、これ…、ただでいいんじゃないか?と思ったのがまず、きっかけの一つ。
昼にした理由は、家族連れとかが来やすいとか、そういうのは後付けで、結果的についてきたもんで、その年の桜坂アサイラムの時にSmoke(桜坂の老舗BAR)で非公式な朝イラムってのをやってて。9時とか10時。みんな死にそうな顔でめちゃくちゃ集まってきて、それが凄い特別な感じだったんですよ。
超朝でみんな疲れてるのに集まってきて、そこらへんに、たむろしてる感じが凄い楽しくて、これちょっと俺もやりたいなと思って。マネさせてもらおうと思って、時間帯はデイタイムの時間帯にしたんですよ。
場所を最初に桜坂セントラルにしたのは、1階で道からそのまま入れるのでライブハウスに行くために、建物に入ってまた階段があるとか煩わしいことが無いってとこと、ライブハウスの前を通った時に人がワイワイしてるのもわかるし、祭り感があって楽しいだろうなと思ったのがきっかけ。
で、メンバーに連絡してこの前の企画こうだったから、ちょっと話したい、ファミレスに集合しよう!
アユム:ノンアルコールのファミレスに…(笑)
カーズー:で、ファミレスに集合して。
今の条件、無料で昼で、セントラルで日曜日にやるっていう相談をしたら、『良いね』ってみんなが言ったから、そのままセントラルに電話して箱を抑えて貰いました。それが始まり。
最初は半分投げ銭で賄おうと思ってたんだけど、それなんか違うかな〜と思った
いっちょむ:その時にみんな賛成で経費のこととかも、例えば箱を抑えた経費とかもみんなで作るっていうことで?
カーズー:ウン、了承の上で。
アユム:もちろんもちろん!
カーズー:最初は半分投げ銭で賄おうと思ってたんだけど、それなんか違うかな〜と思った…
メンバー皆:違う、俺も・・・
カーズー:箱借りてライブやりたいのは俺達だし、お客さんはライブにきて、出てるバンドを見て、いいなと思ったら投げ銭を入れてくれると思ったから、当日ライブイベントが終わって集計したあとに、これもうバンドに全部返して良い?っつって、で、フルで全部バンドにあげると言うか…
アユム:あれは良かったっすよね〜
カーズー:俺達は駐車場代ぐらいだけ貰って、あと全部バンドに還元しようって、だから経費に関しては、まぁ大人だし働いてるから1人壱万ちょいくらい払えば良いし、その壱万円のチケットを買ったっていう感じ…。
それについては、箱もフリーライブていうのを考えてくれて、ドリンクがいっぱい出たらその分割引するよ〜とか、本当はタダにしてあげたいけど、とも言われたけど、『いや、それは違います。』って、ウン…だから…そうっすね…、経費に関してはみんな了承してくれたし、面白そうだと思ってくれたから、そのままこうできたって感じです。
アユム:話し、早かったすもんね。
カーズー:早かった!一瞬!『いいんじゃない!やろう!』って、
アユム:『あ〜そうしましょう』ってね。
ゴヤ:あと、全額払ったほうがカッコいいと思って!
メンバー:(笑)
ダサいものは出したくないし。良いと思ってないのに良いと言えないし。それは絶対にしたくない。
ウッチー:(これはオフレコにするかもだけど…)実際、ワンチャイとしては、何回もやってるじゃん?全部身銭切ってやってるわけじゃん?
そこがバンドの中では良いのか?ってのも聞いてみたい。
メンバー:ウーーン、
アユム:よくないって思ったことは俺は無いすけど…。
カーズー:この金、他に当てれるな〜とか、あんま考えないっすねー。
ウッチー:他に当てれるとかではないんだけどね、運営として今は身銭切ってやってるじゃない?でも、確実に音楽シーンを作りつつあるじゃん。やっぱりその先を見てるのかな〜と俺も見てるけど…。
カーズー:これについては多分その後にこだわりが出てくるとは思うんで…。
アユム:それに関しては多少…箱代とかもかかるんで、その手前飲みに行くのは節約しようとか思いますけど、そういうことが、別にキツイなぁとか思うことは無いです。
カーズー:昔、高校生の時とかにHandsて雑誌があって、沖縄県内のインディーの情報とかめちゃくちゃ載ってて、企画とか。
ローカルバンドだけで異常にお客さん入ってる書き方されてたんですよ。この前90年代後半から2000年代のインディーズシーンを取り上げたトークライブを見に行った時に、そういうふうに見せてたって、当時関わってる人達は言ってたんですけど。
ウッチー:見せてた?
カーズー:部分もあるってことです。煽ってた部分もあるって言うか、実際人がめちゃいたんですけど、
ウッチー:へー、まさにあれだね、エアジャムだね
カーズー:だからあれ、もっかいできねーかな?と思ったのも一つあって。あーいう感じで自分が見てたヤツもっかいできねーかなと思って。
というのと、こだわり、も一つ良いですか?
いっちょむ:来来謝謝のこだわり?
カーズー:身銭切ってるってのも一つ理由があって、高良レコードとかにフライヤー置きにいった時に協力してくれるんですけど、これずっと身銭でやるんですか?とか言われて、クラファンとかスポンサーとか入れたほうがよくないですか?って。
クラファンとかやるんだったら手伝いますよ〜とか提案貰ったんだけど、それやっちゃうと、全部好きな様にできなくなるから。
これ出して欲しいとか、こうやって欲しいとか言われたら断れなくなってしまうかもしれないから、それをやってしまうとこのイベント絶対死ぬので。自分達だけで好きなようにやるためにそこは絶対外の力は入れない!ていうのは決めてます。その分規模はもう大っきくならないと思うけど、入れたら絶対に死んでしまう。このイベントは。
アユム:王道っすけど俺らがやってるから、やりたいようにやって良いだろうってのはある。
ウッチー:ウン。
カーズー:ダサいものは出したくないし。良いと思ってないのに良いと言えないし。それは絶対にしたくない。
いっちょむ:その一貫した、形で運営している来来謝謝に対してですけど、出演したアーティストやお客さんからの反響はどんな感じできてます?
カーズー:一発目やった時から、これめっちゃ楽しいね!って。
ゴヤ:うん、あとバンドの輪がめっちゃ広がった感じがして、俺は。
カーズー:あと、出たい!ってめっちゃ言われるようになりました。
アユム:界隈違うとこからも出して欲しいとか…
カーズー:頑張ってください!出してって言われたら俺は、『頑張って』しか言わないですけど(笑)
いっちょむ:その『頑張ってください』ってのもこだわりかなって思うんですけど
カーズー:だって、かっこよかったらこっちから声かけるもん!
ショーゴ:基本、オファーするもんね、こっちから。来来謝謝出てくれませんか?てのは。
カーズー:かっこいいと思ってたバンドで動いてるか動いてないかわからないとこに声かけられて、動いてるんだとわかってお願いすることもあるけど、基本は、若い奴らだったら頑張って欲しいバンド。他は絶対俺達がかっこいいと思ってないとダメ。しかも組み合わせがあるからオファーする順番も変わってくるんですけど。
アユム:このバンドはまた次の時に組もうね、とか。
カーズー:順番とラインナップは凄いこだわりますね。その回その回、誰でも良いってわけじゃないから。
何で呼んでくれないんですかーって、言われることもあるけど、次の次に呼ぼうとしてる人に言われる時もある。
いや、組み合わせがあるからって。考えてみてみー、ケンゴ!
一同:(爆笑)オフレコオフレコ、個人名はオフレコ!
カーズー:順番とか組み合わせはある。
ゴヤ:前にやった時にタイタイっていうシイタミのボーカルの子が、THE STRAYMANっていうパンクバンド見て、普段多分対バンは恐らくないであろうって思ってたタイタイが、『めっちゃかっこいい!』って言ったのを見て、俺は本当に嬉しかったんすよ。やって良かったって言うか、普段対バンできない人が他ジャンルの人を見て…、あと来来謝謝で初めて見た知らないバンドをめっちゃかっこよかったよって、みんなにも言って欲しい。
一同:うんうん。
方法がわかれば誰でもできるし、そんな難しいことはしてない
カーズー:あと一個こだわりがありますよ…。これはワンチャイやる時もグッズ作る時もそうなんですけど、誰でもできる方法でやる。
例えばグッズ作る時も、手元にあるフォントを使ってちょっとイジってくらいだから、絵描けなくたって別にできるじゃないですか。方法がわかれば誰でもできるし、そんな難しいことはしてないし。来来謝謝もやろうと思えば箱借りりゃできるから…。
昔憧れたって言うか、いろんな…、『オッドランド(2015年4月にコザで開催された入場無料の野外フェス)』って無料フェスがあったじゃないですか。ああいうのって、やりたいなって思ってもあれできないじゃないですか。普通に考えて。
だから、誰でもできることで誰もやろうと思わない、やってないことをやろうっていうのがテーマとしてあるかもしれない。
だって文句言われても、いやできるよって言えるから普通に。
若い人が貧困を理由に文化に触れられないことはナンセンスだ!
いっちょむ:そんなみなさんのこだわりが詰まった来来謝謝、今までワンチャイメンバーが見てきた中で、印象に残っているバンドっています?
それぞれで。
カーズー:多分、合致してるのはTHE STRAYMAN。来来謝謝3の時の。
あれ、凄まじすぎて!流れも良かったんですよ。STRAYMAN以外も全部良かったんですけど本当に、みんな気合い入ったライブで、気合いって目に見えないけど確実に伝わってくるものがあるから。
アユム:俺あの〜、トリックスターグーニーズ!
一同:オオ〜
アユム:メンバーのお子さんが凄い自然にステージに上がった瞬間があったんすけど、あれマジ泣きそうなりましたね。
ちょっとまたバンドのステージングとは違うんですけど、あの光景を作れたことに凄い感動しましたね。
カーズー:最初ちっちゃい子が来るのは想定してなかった。朝イラムのイメージだったから。一発目の時からベビーカーを押してきた家族連れとか来て、来やすいって言ってくれたのとか聞いて、そういう側面もあったのかと思ったなぁ。あと、印象とは違うけど、『春ねむり(国内外で活躍するアーチスト)』が出てくれたのはめちゃくちゃでかいっす。あの人は凄い社会的な活動とか政治的な活動とか…発言とか社会に凄い関心を持っている人。MCでも言ってたんだけど、『若い人が貧困を理由に文化に触れられないことはナンセンスだ!』って話をしてたから。
アユム:言ってたね、打ち上げでも言ってました。
カーズー:そうそうそう、沖縄に来るついでに俺達フリーライブやってるよって、マネージャーのミナト君に軽く言って、で全然出るよーってミナト君が連絡くれて、俺も金無いやつでも来れるようにってのが一つあったから、そこに共鳴してもらえたのは嬉しかったし、あの人(春ねむり)世界回ってライブしている人だから、あの『EAST ASIA TOUR』も沖縄だけ、あれはめちゃくちゃ嬉しかった。終わったあとも最後まで打ち上げに居たし。
まぁ、その前に一緒にサーキット開催したってのもあるんですけど、ファンファーレとGシェルター。
けっこうその時とは彼女はステージもだいぶ違うから、それでも出てくれたってのは凄い。しかもバカにしなかったから、対等な目線で全部やってくれたから…春ねむりとマネージャーのミナト君、もの凄い感謝してる。
その時まだ2ヶ月に一回やろうとかまだ考えてなかったけど、NEED出したいからってすぐ会場借りて2回目決めてNEEDに出てくださいって
カーズー:回で言えば、3回目と4回目の時が急にバーンと集客増えて、あれもちょっとびっくりした。
こだわりにちょっと戻っちゃうんですけど、トリのバンドは絶対ドラマチックなバンドにしたくて。ドラマ性があったりパワーがえげつないバンドにしたくて。
1回目は主催だから自分達がやったけど、2回目はNEED LEAD USERにお願いして。
本当は来来謝謝のこけら落としって言うか、一発目は絶対NEED LEAD USERにやって欲しくてNEEDにやってもらう予定だったんだけど、急遽キャンセルになってしまって、それ叶わなくなったから、その時まだ2ヶ月に一回やろうとかまだ考えてなかったけど、NEED出したいからってすぐ会場借りて2回目決めてNEEDに出てくださいって。
ショーゴ:本当そう!
カーズー:だから2回目はNEED LEAD USER。3回目はシシノオドシ。
俺は殆ど一緒にライブしたことはなかったんだけど、出て欲しくて最初から。で、その時にゴヤさんが(シシノオドシに)『出してくださいよ〜っ』て軽い感じで言われたっていうから、これは『きたぞーっ』て思って、シシノオドシ決めた時も絶対トリにしようと思って。
で、4回目は俺達がやったけど、あれはアンコールで春ねむりとやりたかったから。あの順番で俺達がやんないといけないなって。絶対トリやんないといけないなって時は絶対やります。
5回目は090。
ショーゴ:これなんだよな俺。今でも覚えてるな〜
カーズー:あの圧倒的なパワーと馬鹿馬鹿しさ(笑)。
ショーゴ:そしてドラマチックも持ってたし。
カーズー:全部力でねじ伏せていく…。
ショーゴ:もう、全部持ってたね〜!
アユム:いっちょむさんも漫画描いてましたね〜
カーズー:楽屋でねケンゴリアンズのアオイとー。
ゴヤ:話してて、ちょっとケンゴリアンズとその時あまりよろしくなかったんですよ、状況的に。
でもケンゴリアンズのライブ見た時に音楽の前ではこんなもの全部無意味だと思った。
カーズー:一発目バーンと音鳴らした時にケンゴリアンズが…。
ゴヤ:もう、全部吹っ飛んだよ。その話を俺らとアオイと楽屋でしてたんすよ。そしたらけっこうお互いにウルウルきはじめて、あーそーですねーとか言ってる時に090が、『いくぞー!!!』みたいな感じで(笑)。
一同:(大笑)
ショーゴ:いやーあの日のなんか、凄かったもんね090の。
アユム:Outputでやったてのもなんか…
カーズー:そうそうけっこう実験的で、『踊Rock(沖縄を中心に活動中の邦楽ロック中心のDJイベントのDJ陣)』にDJで入って貰ったりとか。踊Rockって邦楽の、ロッインジャパンフェスのDJブース見て、この空間作りたいなぁと思って始めたやつだからローカルの音楽というよりかは、県外のフェスっぽい感じとかに特化してるから、そういうのを目当ての人にも県内の音楽とかちょっと見て欲しいなぁと思って。
トーヤさんもそう言う気持ち持ってくれてたみたいで。ぜひDJガッツリやってもらいたいなぁって呼んだので。
ショーゴ:楽しかったよね〜
カーズー:VOL.6はシイタミ(虐げられた民)。あれも絶対シイタミしかないっていう。トリは。
caino、aieumときて、FunnynoiseとHELL型と桃色、シイタミ。
ウッチー:うち(虐げられた民)トリなんかやってた?
カーズー:トリっすよ!
アユム:あれ?(笑)
ショーゴ:記憶ないの?
アユム:セントラル!
ウッチー:ぜんぜん覚えてない…。
カーズー:cainoはもう、絶対一発目っていう…
ウッチー:cainoかっこよかったよ!俺、初めて見たんだけど、かなり感動した。
カーズー:何年ぶりか…?カンパネラが来た時…1年半ぶりぐらいかな?
一同:あーそっかそっか!
ゴヤ:あの時は本当に…シイタミには本当に嫉妬したやっさー。
一同:(笑)
ウッチー:俺、ずっーと来来出たくてさ〜。
ショーゴ:Cちゃん(シイタミのマニピュレーター・C-LINE)入ってめっちゃ変わりましたよね〜。凄いもん、あの空気感が。
ウッチー:Cちゃんって、、、(笑)
『ごめん、この金ぜんぶ使って良い?』って、超来来謝謝のために。
カーズー:超(スーパー)にやろうとは思ってたんすよ。あくまでも、なんかやりたいな〜って、だけど流石に2会場同時にいかれるのはちょっとキツイなぁって、金キツイなぁ〜って、だから諦めてたんすけど、そん時にMEGA Xが東京で企画してくれて、それ行きますと、まぁ、行くのに金とかかかってるけどその時のバックいくらかは(MEGA Xが)保証しますよって言ってくれたから、(ワンチャイメンバーに)『ごめん、この金ぜんぶ使って良い?』って、超来来謝謝のために。
いっちょむ:あー下北沢で稼いだお金を沖縄に課金したっていう。
カーズー:そしたら1会場分はそれでまかなえるからあとはいつも通り出せば良いから一緒じゃん!で、最初1会場分を7バンド:7バンドで2会場でやるってことで、14バンドだろうと思っていて濱里(Outputのオーナー)さんに、『セントラルとOutputでサーキットやろうと思うんすけど、良いですかー?』って聞いたら、良いよ!20バンドくらい?って言われて、あ、いいんだー!やったー!とかなって。
一同:爆笑
ショーゴ:増やそう増やそう!
いっちょむ:むしろ7:7では抑えられなかったんじゃない?
一同:抑えられなかったですね〜。
カーズー:だから大変でしたよ、誰お願いしようかとか?
ショーゴ:20でもまだね、
カーズー:ぜんぜん呼べてない!
超(スーパー)が、できたのはけっこう箱の協力がマジで大っきいと…濱里さんの一言が(笑)。
Outputのオーナーさんの、20バンドくらい?(笑)桜坂セントラルのイッセーさんと濱里さん。
最初の問題はドリンク代をどうしようか?これも、どっから入っても2枚ドリンクチケットを買わなきゃならない。
サーキットだと色々難しいですね〜って時にイッセーさんが、ドリンクチケット無くても良いんじゃない?って、『エー!いいんですかー?』って、その代わりちゃんとアナウンスはしてよ〜と。
そういう協力を得られたんで。濱里さんにもイッセーさんがこうやって言ってくれたんですけど良いですかって聞いたら『良いよ!』って言ってくれて。
俺達も遠征とか何回も行くようになって、色々繋がってきたから県外の人達とかももっと出てもらえるように…当面の目標と言うか、一番近い目標はこれですね。
いっちょむ:では、来来謝謝を今後どうしていくかとか、もっとこうしたいとかあります?
カーズー:俺達も遠征とか何回も行くようになって、色々繋がってきたから県外の人達とかももっと出てもらえるように…当面の目標と言うか、一番近い目標はこれですね。
ウッチー:来来にぶち込んで。
カーズー:きっかけにも絶対なるだろうし、そしたら勝手にそのバンドがまた地元に帰った時に宣伝してくれるから、それでもっと大きくなって行くんじゃないかな〜と。
まぁ一貫してでも、外の手は絶対入れない。絶対に。
ゴヤ:このスタイルで続けていくこととか。
カーズー:継続ですね。
ショーゴ:超来来謝謝2のために頑張っていきたい!
アユム:そうですね。
カーズー:もう辞められなくなったなぁとは思います。だって知らねー奴いっぱい居たし。
アユム:ウン。
ショーゴ:そうだね。いつもはいっぱい来ても知ってる人達だけど。
カーズー:ドリンク代も無かったから高校生とかも来れたのかな?
いっちょむ:学生の方もけっこういらしてましたね。
ショーゴ:ありがたいね。
カーズー:試行錯誤もしましたけどね。高校生来てもらうにはどうしたらいいんだろう?高校生のバンド出せば良いんだとおもって。
しかも彼らにも刺激になるだろうしな〜と思って出してみたら、高校生誰も来ない(笑)とか、高校生のバンド、ブッキングしたら前日コロナになって出れなくなったとか。
誘ったら模試があるって断られたりとか(笑)そのままguerrilla radioには出てもらうのは叶わなくなったんだけど、最後にステージに上がってくれたから良いかな。
一同:(笑)
ショーゴ:嬉しかったね、あれね〜
カーズー:とりあえずまだぜんぜん呼べてないバンドもいるので…。
ウッチー:ちなみに1月からとかの話も今できるの?
カーズー:今のとこは1月と3月くらいのことは考えてて
ウッチー:基本的には隔月ペースで考えてるってことかな?
カーズー:そうです。基本はですね。絶対隔月ってわけでもないかもですけど。とりあえず3月までは…。
あと2回はそれで打とうかなと考えてます。あれ、集められるの俺達しかいないと思ってるので。
ウッチー:俺もだから、THCと始めてるやつ(The Hologram CityとABD RECORD’Sで企画中のライブサーキット・久米騒動)は、来来のある月の間を縫って、企画していこうかなって考えてるんだよね。
ショーゴ:ありがたすぎる。泣いちゃうよ、そういう話きいてると。
ウッチー:俺たちはやっぱBarだからさ、夜だし入場料をとってやるべきだと思うんだよね。
アユム:うんうん、そう思います。
ウッチー:実際にはフリーライブにしちゃったら、それは店としては良いんだけど、俺もホセヤさん(The Hologram City・オーナー)も入場料を取って、対価として演者にバックしてってスタイルでやりたいんだよね。
そういうのを夜の部でやって、祭りを続けていくっていうね。そういう気持ちでいるのでね。お互い力を合わせてシーンを作って行けたら良いなって考えてる。
カーズー:アレ(超来来のラインナップ)集められるのは俺たちしかないって思ってるんで、
ウッチー:ヤバイよね(笑)
ショーゴ:今見てもヤバイもん(笑)
アユム:他にはないブッキングだなーって思いますね。
十何年ぶりに綺麗な涙流しましたね。ドロドロしてないやつ。
ウッチー:何をおいても出演バンドがみんなさ、フリーライブやろうっていう話に乗ってくれるって言うのは、みんな自分達の音楽とか音楽シーンをもっと聞いてもらいたいって言う気持ちがあるから、だからワンチャイコネクションがこれをやるんだったら一緒にやろうぜっていう気持ちがあるから参加するわけじゃん。
そう意味ではこの来来謝謝は凄い、バンドシーンをだんだんまとめつつあるなぁと俺は感じるんだよね。
カーズー:アンチも100%居るんで、俺だったらそう思うから…『ふざけやがって』って。そこもちょっと巻き込んでいきたい。かっこいいバンドは。
でも、俺がダサいと思ってるバンドはぜったい呼ばない。
アユム:どうしてもね、そういうの出てくるだろうしな。
カーズー:ぜったい気に入らない、俺だったら気に入らない。
いっちょむ:ゴヤさんの涙も見れるんですかね。
ゴヤ:泣きたいよまた。
一同:(笑)
いっちょむ:是非泣いてください!超来来謝謝2で!!
ウッチー:見たいねまたね〜
ゴヤ:て言うか、みんなよく泣かなかった。堪えてた?
ショーゴ:たって横の人が泣いてたのに…。
ウッチー:ゴヤくん、立った瞬間泣いてたよね?
ゴヤ:あれ、ヤバかったすね景色が…
カーズー:凄かったねー
アユム:凄かったすね!
ゴヤ:十何年ぶりに綺麗な涙流しましたね。
一同(笑)
アユム:ドロドロしてないやつ。
ゴヤ:ウン、ドロドロしてないやつ。
ウッチー:10何年ぶりに綺麗な涙を流しましたねってのを閉めにするってのは?
ゴヤ:(笑)
カーズー:俺、あれ終わった後に翌日普通にTwitter見てて、Cyberboxきいやま商店でパンパンだったての見て『何だったばー』って(笑)。
一同:爆笑
ーーと、こんなふうに楽しいインタビューの夜は更けていきました。
本当はもっと沢山お話ししたので、全部載せたいんだけど、オフレコ過激発言も満載のため、割愛です!
一同、想いは一緒で、『沖縄の音楽シーンをもっと元気に盛り上げていきたい!たくさんの人たちに聴いてもらいたい!』
その一心です。
県内のみなさんも、県外の皆さんも、今後も是非『来来謝謝』見守っていってください!
ワンチャイコネクション
Vo&Guitar/世界のGOYA、Guitar&Vo/カーズー、Bass/ショーゴ、Drums/アユム公式HP
https://shiitami.abd-records.com/インタビュアー:いっちょむ
写真:うっちー
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2023/07/30 七騒ユーレイ@超来来謝謝(桜坂セントラル)
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次号予告
次号、沖縄地下音楽VOL.3は2023年11月1日リリース予定です。
・ライブレポート『EL TACOS』
・ライブレポート『ペナンガラン・ボーイフレンド』
・ライブレポート『NEED LEAD USER』
・インタビュー『NEED LEAD USER』
・お店紹介『下田BAR』
・いっちょむ漫画
・超来来謝謝PHOTOギャラリー
など盛り沢山でお贈りしますので、お楽しみにー!