沖縄地下音楽 Vol.008
2024/4/1 発行
- ライブツアーレポート『ワンチャイコネクション@下北沢ツアーロードムービー(2/17〜18)』
- ライブレポート『THE QUESTIONS @ AFTER LAND』
- ライブレポート『FUGAZI GOKKO @ NO SIDERZ ATTACK』
- ライブ映像集『NO SIDERZ ATTACK』
- インタビュー『音語(ウトゥグチ)』前編
- コラム『Hoseya Barrazaのwoho woho dream diary Vol.5〜願ったり叶ったりの巻〜』
- フォトギャラリー・SOW THREAT@久米騒動
- フォトギャラリー・疾刃 -shitva-@久米騒動
- フォトギャラリー・ケンゴリアンズ@来来謝謝
- いっちょむ漫画
Live Tour Report
ライブツアーレポート『ワンチャイコネクション@下北沢ツアーロードムービー(2/17〜18)』
ライブツアーレポート:いっちょむ
絵や文を書いて生きてるひと。
沖縄県出身。
好きなものはライブとひじきの煮物。
2月17日
羽田空港を降り立った私をひやりとした空気が出迎える。
例年より温かな気温とはいえ、東京は沖縄県民の私にとって些か寒い。
寒さが苦手な私が、この時期の東京に赴いたのには理由がある。
そしてその理由である彼らが、羽田空港の第一ターミナルの到着ロビーに程なくして現れる。
ワンチャイコネクションの面々だ。
彼らは沖縄を拠点に活動するバンドだが、年に幾度か県外でもライブを勢力的に行う、沖縄県内でも一二を争う旬真っ盛りのバンドだ。
今回、私はそんな彼らの下北沢行われるライブに同行すべく東京に赴いたという訳である。
さて、空港に降り立ったワンチャイコネクションは飛行機での移動にも関わらず活気に溢れていて、今日明日のライブを楽しみにやってきたのが伝わってくるような明るさである。
そんな御一行はモノレールと電車を使って下北沢を目指すわけだが、その車内でも楽しげでメンバー同士の会話が飛び交う。
終始朗らかな雰囲気で速やかに下北沢に到着。
すると、彼らは到着するなり、こう口にした。
「135(イサゴ)行こう」
そこは彼らの下北沢の第一の目的地でもある中華居酒屋「135酒場」である。
実はワンチャイコネクションは去年の5月にも下北沢で「WARM WAVES〜温波〜」という3DAYSのライブイベントに出演したのだが、その際に偶然立ち寄ったこの店が大層気に入り、その時の3日間の滞在期間のうち、4回も店に通ったほどで、言うなればここも彼らの下北沢での拠点のひとつとも言える。
そんな135酒場で移動の疲れを癒やす乾杯を交わし、ライブ前の英気を養うワンチャイコネクションの面々。
ギターを担当するカーズーが注文した「めんたいポテトチーズ」が好評で、それをつまみに皆が期待と緊張に胸を膨らませていた。
心を癒したところで、一行は下北沢から2駅隣の梅ヶ丘にある宿へと向かう。
一軒家の1階を丸々借りた民泊的なその建物の中は綺麗で使い勝手の良い間取りで、家電、そしてゲーム機やDVDプレイヤーなども置いてある。
「ウェルカムドリンク」という名目で焼酎などの酒もある。
窓から外を見れば庭には満開の梅の花、そしてそれを啄むメジロがいる。
どこまでも彼らを歓迎するかのような宿であった。
そこに荷物を置いて、また下北沢に戻るワンチャイコネクションの面々であったが、到着した駅前の傍で、なんと彼らの盟友でありその日彼らが出演するライブイベント「SUGAR FACTORY X(記念すべき50回目!)」の主催のうちのひと組でもあるMEGA Xのフルメンバーが並んでいた。
サプライズ的なお出迎え?かと思いきや、単なる偶然とのことだったが、両者どちらも皆が一気に喜びで顔を綻ばせていくのが分かる。
私自身もその光景を眺めて、ライブの期待値を高めた。
そして皆で会場へ移動。
第1夜は『Barrack Block Cafe』
本日の会場は前述の135酒場のすぐ側に拠を構える「Barrack Block Cafe」。
雑居ビルの最上階にあるそのライブスペースにみなが到着して程なくして、1番最初の出番であるMEGA Xの音出しが始まる。
その時、私は建物の外の路上で入場を待っていたのだが、リハの音が周辺に響き渡るほど聞こえてくる。
正直苦情が来るのでは?と不安になったが、結論からいうと何事もなかった。
下北沢という街の懐の広さを感じた。
さて、そんな場所で行われた「SUGAR FACTORY X」。
出演はMEGA Xの他、シューゲイザー好きには堪らないSlowmarico、独自の世界観を打ち出すTHREE RING CIRCUS、ストレートなパンクロックが胸に響くBILLIなど、どれも個性派且つ、下北沢のイマを感じさせてくれるバンドが大集結。
満員のフロアには歓声で満ちていて、室内の熱気は2月とは思えないほど。
店の窓ガラスは曇っており、その窓が開け離れても寒さを感じないほどの熱狂がそこにはあった。
どのバンドがトリでもおかしくない、そんな面々の中でトリを務めたのがワンチャイコネクションである。
個性派が揃うこのイベント。
しかし、それでも彼らの強烈なサウンドが霞むことは無かった。
ボーカルギターのゴヤの熱唱が、ギターボーカルのカーズーの独特のギターフレーズが、ベースのショウゴの正確な音色が、アユムのパワフルなドラムが鳴り出した途端、観客の熱気が一気に頂点に達した。
彼らを初めて見る観客も多かっただろうが、ワンチャイコネクションの紡ぐサウンドと呼応するように、観客らの歓声が響いていた。
そんな中、思わぬトラブルが起こる。
ゴヤ、そしてカーズーの2人のギターの弦がほぼ同じタイミングで切れる事態が発生。
ところが当人たちに焦る様子はない。カーズーなど「2本切れたけど、あと4本ある」とまで言い放つ。
それでも演奏を続けようという彼らの反骨精神が垣間見れた瞬間であったが、そこでMEGA Xのマサヤからギターの助け舟が出た。
そこからカーズーがマサヤのギターを使い、ライブを続行。
ワンチャイコネクションとMEGA Xの信頼関係を再認識させられるワンシーンであった。
記念すべき50回目のイベントで華々しく、そして力強いライブを披露したワンチャイコネクション。
彼らがステージを去るときにはその背中に向けて、観客らからの歓声と歓喜の拍手が何度も送られていたのだった。
そんな彼らの出番は終わったが、夜はまだまだ始まったばかり。
撤収後、打ち上げ場所として出演者たちが集まった場所は「135酒場」。
ワンチャイコネクションの面々にとっては1日にして2回目の135であったが、そんなことなど気にすることのない宴は、深夜まで続いたのであった。
2月18日
夢のような宴の翌日も、新しい宴が控えている。
その日はTADA-SHiT主催のライブで、YOU MORE、ギチ、CHANIWAなど、昨晩とはまた違った個性を放つバンドとの対バンと共に、ワンチャイコネクションと同じく沖縄からやってきたメカルジンと共演する予定であった。
ところがその日の朝が、ゴヤとカーズーはそのライブに向けて早速ギターの弦を張り替えていたところに、思わぬ知らせが入る。
体調不良によるINDiAN-Hiの出演キャンセルの知らせであった。
共演出来なくなったことを悲しんだ一同であったが、自分たちがやることは変わらないことを知っているからか動揺などは少なく、ライブに向けて体を整えるため、宿にあったゲームをするなどしてリラックスして心を休めていた。
第2夜は『下北沢ろくでもない夜』
その日の会場は以前「屋根裏」という名で知られていた系列のライブハウス「下北沢ろくでもない夜」だ。
スタートが16時と早いイベントであったからか、ワンチャイコネクションの入り時間も午後の早い時間帯。
彼らが会場に着いて程なくして、メカルジンも到着。
東京の下北沢であるが、常日頃沖縄のライブシーンを活気付けている彼らが会すると、そこはリトル沖縄と行っても過言ではない。
そして、その錯覚がさらに増すような出来事が起こる。
ワンチャイコネクションのリハーサルを始めたのだが、その音質が沖縄で彼らが普段響かせている音色そのものであったのだ。
私は数回ほど彼らの遠征に同行したのだが、(当たり前だが)環境によって音の響きが違うことが多々あった。
その場所にとっての音の出し方や作り方の方向性があることは重々承知しているし、どこかで「沖縄じゃないから仕方ない」と思い込んでいた面があるのだが、そこで鳴っていた音は、私が沖縄という土地で、いつも好んで聴いている彼らの音色がしっかり再現されており、その音がますます私をここが沖縄だと勘違いさせたのであった。
そして、その音は本番でも変わることは無かった。
INDiAN-Hiがキャンセルになった分、少し遅れてスタートしたライブイベント「FRiENDS CiRCLE」の2番手として、ワンチャイコネクションが登場し、その音を発したときもリハーサルと変わらず、否、さらに生き生きとした彼らのサウンドが会場を満たした。
フロアの歓声に振り返ると、昨夜共演したMEGA Xの一同と、さらにHazy Sour Cherryのスーパーナガイの破顔が視界の端に映った。
ここでもワンチャイコネクションと彼らの強い結びつきを感じる。
ワンチャイコネクションが出せる全力の音が響くフロアで「夜が殺す速度」が鳴り出せば、やはりそこは沖縄と変わらず、ゴヤがステージから客席へ降りてきて叫び、ステージでは轟音が鳴っている。
ゴヤが「世界一のベーシスト」と呼んだショウゴのベースラインが壁を伝うように鳴ったり、カーズーのギターが天井に刺さるように鋭かったり、アユムのドラムが地面から響いてくる。
彼らのその全力の演奏に、私はこれが沖縄のワンチャイコネクションだぞ!となんだか叫びたくなってしまうほどであった。
そしてメカルジンのステージに
体を震わせるワンチャイコネクションのステージの後に登場したメカルジンも負けてはいられないとばかりに、「オールドルーキー」「あいつらの獲物の仕留め方」などの攻め攻めのセットリストで対抗する。
東京でしかお目にかかれないメンバーのベーシスト、リョーピーとの息もピッタリで観客の拳が高々と上がる。
下北沢で沖縄のバンドシーンを見せつける両者の圧倒的なステージに、胸が熱くなる夜であった。
終演後、MEGA Xのメンバーと合流したワンチャイコネクション一同はまたしても135酒場に…向かうと思いきや、別の中華料理店へと辿り着く。(※滞在中、ほぼ毎日町中華)
今まで135酒場がお気に入りだったワンチャイコネクションの面々に衝撃が走ったのは、注文した青菜炒めをカーズーが口に運んだときであった。
「135酒場より美味い…!?」※いえいえ、135も美味しいですもちろん。
ここは沖縄では無かった。
やはり下北沢が、東京が都会であったことを思い知らされたという表情を眺めつつ、夜は更けていった。
おわり
2024/2/17〜18 ワンチャイコネクション@下北沢
PHOTO&レポートbyいっちょむ
https://www.instagram.com/icm_icm_/ワンチャイコネクション公式サイト
https://kainan-citypunk.amebaownd.com/メカルジン公式サイト
https://mekarujin.ti-da.net/
Live Report
ライブレポート『THE QUESTIONS @ AFTER LAND』
ライブレポート:いっちょむ
絵や文を書いて生きてるひと。
沖縄県出身。
好きなものはライブとひじきの煮物。
『AFTER LAND』の幕開けに、耳を劈くガレージサウンド『THE QUESTIONS』
封鎖されたコザのゲート通りは晴天に包まれていた。
路面に露店が立ち並び、設置されたスケート場はスケボーを楽しむ人々で溢れ、小さな子供たちから大人たちまで皆が笑顔を浮かべて、はしゃいでいるのが目に映る。
AFTER LAND。
DIYで作られ、老若男女、あらゆる思想、あらゆる人々のその誰しもを歓迎するこのPUNKフェスの姿勢を、天候も歓迎しているのだ。
みなが待ち望んでいたこの催しのトップバッターとして、スケートパークを背景としたステージに現れたのがTHE QUESTIONSであった。
彼女たちの耳を劈くガレージサウンドが、あっという間に空に立ち登れば、ステージを囲むように人だかりが出来、みな体を揺らし始める。
chelloのベースのグルーヴと、a-kiのドラムが地面に伝わり、そしてsayacoxxxのギターが空気を震わせば、もう誰しもが踊るのを止められなくなってしまう。
憂歌団の「おそうじオバチャン」のカバーの艶やかさは逃げ水のように怪しく路上を伝い、「夜明けの鳥が鳴いた」では、その歌声が青空を割いてしまうのでは錯覚した。
彼女たちの華麗な演奏が響く中、私も曲に合わせて体を揺らしていると、背中に何かがぶつかる感触がした。
慌てて振り返ると、年配の外国人夫婦と思しき男女が立っており、私が慌てて頭を下げると2人とも「気にしないで」というように首を振った。
それからステージと私に向けてサムズアップして満面の笑みを向けるので、私も釣られて笑ってしまった。
そのサムズアップに応えるかのようなエネルギッシュなステージは、AFTER LANDの始まりを告げるのに相応しいものであった。
THE QUESTIONSの出演時間は短かかったが、晴天の下に響いたあの音色を、この愛おしいフェスのことを、私は生きている間、永久に思い返すのだと確信したステージであった。
未来のための祭りは、私の未来をも作ったのだ。
2024/3/23 THE QUESTIONS@AFTER LAND
THE QUESTIONS
・サブスク(TUNE CORE)
https://www.tunecore.co.jp/artists/THE-QUESTIONS
https://www.instagram.com/questionsokinawa/
・X(Twitter)
https://twitter.com/QUESTIONS_oki
Live Report
ライブレポート『FUGAZI GOKKO @ NO SIDERZ ATTACK』
ライブレポート:スターレス(はるき)
空想する人。
惰眠を貪って〼。
プログレとモフサンドが好きデス。
2024年3月10日『NO SIDERZ ATTACK』
年末年始にトラブルが色々あったラーメン屋 “志のわ”を救済するためのライブサーキットが那覇市久米のABD RECORD’S、The Hologram City、通りを挟んで斜向かい(なんと徒歩10秒!)の2店舗で開催されました。
オーガナイザー・ヨーゴ(Anti Use Headz = A.U.H)の呼びかけに集結したローカルの仲間たちが創り出した特別な夜は、まさにハッピーハードコアなプレゼントとなったのでした。
そんな特別な夜の幕開けを務めたFUGAZI GOKKOのステージをスターレス(はるき)が熱血レポート!
凄まじい盛り上がりを見せた昨年の『NO SIDERZ ATTACK』
去年の初夏6月11日、ABD RECORD’sで催されたハードコア・イベント『NO SIDERZ ATTACK』。
ぼくは参戦できなかったのだが、ダイタクさんが撮影した150枚に及ぶ写真のアーカイブを拝見して、その日がとんでもない一夜であったことは確認済みであった。
同じイベント名が冠された今回は、ABDとTHCの二ヶ所でサーキット形式で行う久米騒動でお馴染みのスタイルだ。
その久米騒動で、ABDの天井に見事なクレーターを出現させたバンドも登場すると聞いて、これはハードコアな夜は避けられないぞ、ここは一発気合いを入れて臨まなければと思い、にゃんこのTシャツを封印してチャールズ・マンソンのTシャツを着用して出かけた。
昨年(2023年)のNO SIDERZ ATTACK@ABDのPHOTO GALLERYがABD公式サイトでご覧になれます!
https://abd-records.com/no-siderz-attack
そして、今年のトップバッターを務めた『FUGAZI GOKKO』とは??
本日のトップバッターはFUGAZI GOKKO。
年の瀬2023年の12月21日、幸いなことに、ぼくはFUGAZI GOKKO誕生の瞬間を目撃していた。
偏った音学嗜好のぼくは、恥ずかしながらFUGAZIを嗜んでおらず未だに知らずにいるのだが、その時にギターのウッチーさんの弁によると「ハードコアバンドFUGAZIのインプロヴィゼーションを即興演奏するのがFUGAZI GOKKOの目論見」という人を食ったようなメタなコンセプトだった。
インプロと云えば、ぼくは大好きなキング・クリムゾンを思い浮かべていたのだが、その日ぼくが浴びたFUGAZI GOKKO体験は、まさにクリムゾンのインプロを彷彿させるものであった。
ウッチーさんと石原岳さんの二本のギターが織りなす奇才と鬼才のぶつかりあい、IN FORESTのタクローさんのドラムが生み出す強靭なビート、VIRIDIANのハヤトーさんの泰然自若なベース、そのアンサンブルから生み出される音楽は、ただただ摩訶不思議であった。
虐げられた民のTaix2がラップで乱入したり、パンク詩人いっちょむさんの誕生にも立ち会えたり、予想外のアクションもあり、とても楽しい時間をいただいた。
銃を撃たなくても銃撃アクション映画が楽しめるように、FUGAZIを知らずともFUGAZI GOKKOは楽しめるのだ。
まさかのFUGAZI GOKKOの再演に、ぼくはわくわくしながらABDの扉を開けた。
まさかのFUGAZI GOKKOの再演に、ぼくはわくわくしながらABDの扉を開けた。
本日は、ハヤトーさんが出られないということで、EL TACOSのユウマさんがベーシストとして参加するとのことだった。
ウッチーさんは出番とのこともあって、少しお手伝いがてらカウンターに入ると、出演を数分後に控えた石原岳さんが向かいに座った。
ぼくに一瞥するなり「おっ、そのTシャツ、、、」と、目ざとくマンTに反応してくれたので、嬉々として「そうなんですよ、チャールズ・マンソンです」と云うと、まさかの説教が始まってしまいました。
「おれも着たことあるけど、こいつがどう云うやつか知ってやめたよ」と。
たしかに犯罪者ですからねと萎れていくぼくでしだが、一応これ映画のTシャツなんですよと(実際に着ていたTシャツはマンソンファミリーをパペットでミュージカル化した『リブ・フリーキー!ダイ・フリーキー!』と云う映画のもの)弁解するも、なんだか気まずくなってしまい、やっぱりモフサンドTを着てこればよかったなとの後悔は先に立たずで。
でも、チャーマンがいたからポランスキーは怪作『テナント』を作ったであろうし、傑作『ダウンワード・スパイラル』もこの世に生まれ落ちたと思うんです、と云うこゝろの叫びを待たずに、石原岳さんはステージへと向かった。
「みなさんのよく知っている曲からはじめます」とウッチー・リカルドーが口火を切ると、ゆらりふらりサイケなムードでライブが始まった。
幽玄な調べを手繰り寄せる岳さんのギターに、ウッチーさんが凶暴なリフを刻んでいく。
先の見えない闇に目を凝らすようにして、ユウマさんの静謐なベースとタクローさんの冷徹なドラムが、二本のギターが発火する瞬間を見守る。
徐々にテンポが上がりはじめると、タクローさんの手数も増え、ユウマさんのベースも地鳴りを起こす。
幽玄は妖艶へと姿を変え、やがて閃光を放ち爆発する。
ウッチーさんが歓喜の叫びをあげると、岳さんのフリーキーなギターは変幻自在に暴れまわる。
気がつけば、音たちは巨大な塊となって美しい混沌を降り注いでいた。その場にいたぼくたちは、その混沌にただただ呑み込まれていた。
ウッチーさんのギターは官能的で、デヴィッド・ギルモアを彷彿とさせる瞬間がある。
かたや岳さんのギターは狂気を孕んでいて、まるでロバート・フリップのようなフレーズを万華鏡のようにくりだしてくる。大好きな2大ギタリストが激突しているような幻想に酔い、ぼくはタイムスリップ・プログレ気分。
「2曲目なにやる?」の問いかけに、なにも決めてないと返答するも、ユウマさんがファンキーなベースラインを鳴らすと、ほかの楽器も追随してファンクなフレーズを畳み掛ける。
エレクトリック・マイルス期の『オン・ザ・コーナー』みたいな、ほろ苦いファンクがはじまったかと思うと、それもまた性急に変異を繰り返し、いつのまにか暗黒の世界クリムゾンめいたものへと変わっていた。
混沌が沸点に達するころ、2本のギターが火花を散らして激突した。ガンマンさながらに2人が織りなすインタープレイは、ギターで撃ちあうイーストウッドとリー・ヴァン・クリーフだ。
「サイコーだな、ヤベーFUGSZI GOKKO 」と、演者自身をも震わせる狂熱の瞬間だった。
不穏と蠱惑の音と音との銃撃戦は、いつしかノワールの匂う音楽になった
チューニングのふりを経て、ユウマさんの怪しげなベースラインとタクローさんの儚げなビートに導かれて次の曲がはじまる。
息のあったグルーヴに、さすが同じバンドで釜の飯を食ってるリズム隊だなあと感心していたのだが、タクローさんはEL TACOSではドラムではなくノイズとダブ処理を担当しているらしい。
らしいと云うのは、ぼくはまだEL TACOSのライブを観たことがないわけで、ある意味でぼくにとっては観戦予定の久米騒動・春の乱の予告編にもなっていたのです。
不穏と蠱惑の音と音との銃撃戦は、いつしかノワールの匂う音楽になった。
孤高のプロが集まって犯罪計画を立て、銀行を襲撃したり宝石を強奪したり、『レザボア・ドッグス』や『狼は天使の匂い』あるいはジョニー・トーの一連の映画のような、そんなノワールな犯罪遊戯をFUGAZI GOKKOに幻視していた。
犯罪ではなく犯罪遊戯。
盗むのはそう、もちろん聴衆のこゝろだ。ハートを盗まれた我々は、もうまぎれもなくFUGAZI GOKKOの虜である。
香港ノワールの第一人者ジョニー・トー監督の作品は、脚本のない撮影に挑む作劇法が採られていて、まさにこの即興というスタイルのFUGAZI GOKKOとは通底するものがあると感じていた。
インプロの魔に取り憑かれながら、ぼくはジョニー・トーの傑作『エグザイル/絆』を思い出していた。
奇想に満ちた銃撃戦は、予測不能な音と音とのぶつかりあいのようで、幻想的なロードムービー的展開は、どこへ向かいどこへ着地するのか不明な演奏のわくわく感を思わせた。
『WE ARE FUGAZI GOKKO!!』タマシイから言葉のマシンガンをアジテー射
ヒーローは遅れてやってくる。
ライブも終盤に差し掛かりそうな時間、ABDの扉を開け颯爽と参上した人物がマイクを引っ捕まえて傍若無人に宣言した。
「ウィー・アー・フガジゴッコ!」
声の主はANTI USE HEADのヨーゴさんであった。
唐突に乱入した猛き勇者は、ノワールな空間を一瞬で爆裂都市へと変えた。
タマシイから言葉のマシンガンをアジテー射するヨーゴさん。
その黄金の銃弾を浴びる我々も、もはや犯罪遊戯の共犯者だ。
狂ったようなノイズに呑み込まれて曲が終わるが、音楽への渇望が待ちきれずネクストを催促する。
「速いという曲をやります」とテーマを告げるやいなや、ビートが突進し轟音が唸りをあげる。
ヨーゴさんの牽引力、推進力は凄まじく、爆発的なエネルギーでバンドを別の生き物へと進化させた。
これが即興の醍醐味か、前半のミステリアスさは跡形もなくデストラクションの極みだった。
ヨーゴさんが今回のイベントへの感謝を述べ、桃鉄の夏のマイナスめいた災厄に見舞われた友への想いをこめたラストソング『ぐっしー』が演奏される。
爆音が鳴らされ、情念が叫ばれ、歓声が混沌に意味を与えていく。エモーションが共鳴して、ぼくたちは感動の共犯者になった。こんなに楽しくて煌めいたごっこ遊びがあれば、チャールズ・マンソンだってハッピーになれたのに。
予定調和ではない、不可思議で謎めいて、なにより即興演奏に興味がある人は、ぜひFUGAZI GOKKOを体験してほしい。もしかしたら、あなたの知らない世界へ連れてってくれるかもしれなから。
あるいは、つぎにFUGAZI GOKKOで音楽と遊戯しているのは、あなたかもしれない。
2024/3/10 FUGAZI GOKKO@ABD RECORD’S『NO SIDERZ ATTACK』
1 NO SIDERS ATTACK ちがい〼
2 ヤベーなフガジゴッコ
3 WE ARE FUGAZI GOKKO
4 速い
5 ぐっしー写真 by DAITAKU
https://www.instagram.com/daitaku69ABD RECORD’S BAR
〒900-0033 那覇市久米2-6-7 プラザエポックビル205
公式サイト
https://abd-records.com/The Hologram City(通称:THC)
那覇市久米2-16-48 地下1階X(ex Twitter)
https://twitter.com/hoseyaBarraza
インスタグラム
https://www.instagram.com/TheHologramCity/
Movie Archive
ライブ映像集『NO SIDERZ ATTACK』
2024年3月10日に開催された『NO SIDERZ ATTACK』
この夜の全出演バンドのライブ映像を、自身も出演者として参加した激っ速&激重・沖縄VIOLENCEハードコア『EMPATHY』のJasonが自身のYOUTUBEチャンネル『Okinawa Snuff Films(OST)』で公開していますので是非お楽しみください!
FUGAZI GOKKO
THCBOYS
GET DOWN ON IT
THE STRAYMAN
TO THE END
EMPATHY
ワンチャイコネクション
ANTI USE HEADZ (A.U.H)
ABOUT OST
Jasonの映像アーカイブ『Okinawa Snuff Films(OST)』にアーカイブされているライブ映像は、沖縄県内のアーチストを中心になんと47作品!(2024.3.22現在)
沖縄のアンダーグラウンドシーンの貴重なライブ映像が沢山観られますので、是非チャンネル登録してくださいね!!
・Okinawa Snuff Tapes公式YouTube
https://www.youtube.com/@OkinawaSnuffTapes
Interview
インタビュー『音語(ウトゥグチ)』前編
インタビュアー:うっちー
『沖縄地下音楽』編集長・久米ABD RECORD’S BAR オーナー。
神奈川県横浜市出身。
タバコはアメスピの黄箱。
コロナ禍を契機に日本中で盛り上がりをみせる『HUMAN BEAT BOX(ヒューマンビートボックス)』シーン。
各々がスキルを磨き、時には遊びながら、時には激しいバトルを繰り広げながらマイク一本で勝負するビートボックスの波は、沖縄にも渦巻いている!
沖縄のビートボックスクルー『音語(ウトゥグチ)』もそんなビートボクサーたちの集合体だ。
前編では、トップレベルの技術と個性を兼ね備えた彼らに未だ知られざる『ヒューマンビートボクサー』の世界を存分に語っていただきました!
HUMAN BEAT BOXの世界へようこそ!
HUMAN BEAT BOXクルー『音語(ウトゥグチ)』
複数のメンバーで構成される『音語(ウトゥグチ)』
この日は不定期に那覇ABD RECORD’Sで開催されている、音語主催のHUMAN BEAT BOX ワークショップ&交流会に駆けつけた5人のメンバーに対話形式のインタビューをお願いしました。
インタビュアーのウッチーはビートボックスについて知見が浅いため、音語メンバーのよこまろに進行をお願いしました。
ウッチー:今日は宜しくお願いします!
一同:宜しくお願いします!
よこまろ:はい。では、『音語(ウトゥグチ)』って何なのかっていうところを聞いていきたいなと思います。
音って、もう1個の言語。セカンドランゲージ。
DUB-OX:これ、俺の独断で喋っていいですか?
『音語(ウトゥグチ)』っていうのは、テーマとして、『音はもう1個の言語である』っていうのをコンセプトにしてます。
『音って言語なの?』って思われると思うけど、実際、ヒューマンビートボックスを聴いて、『なんかわかんないけど、心が沸き立つ』とか、『あ、こいつってなんか緊張してるのかな?』とか、そういうのをなんとなく感じ取れるのって、多分、英語、フランス語、ギリシャ語とか違う言語圏の人たちが聴いても、なんか同じことを感じると思うんよね。
全然言語が違っていても、『こいつ、なんかすげえ、なんか熱いことを喋ってる!』なんていうことって大体わかるじゃん?
ビートボックスっていう言語でも、同じこと言えるんじゃないの。っていう奴らが集まってると思う。
音って、もう1個の言語。セカンドランゲージ。
第2言語だと思ってる人たちの集まりだと思う。
ヒューマンビートボックスやってる人たち以外でも、音をもう1個の言語だと思ってる人たちがいるってなったら、どんどん、入ってくるだろうし。
今んところ、俺の中でのテーマはそれ。うん。
よこまろ:『音語(ウトゥグチ)』の今のメンバーは7名ですが、簡単に今インタビューしてる中のメンバープロフィールをMASSHIからお願いします。
ビートボックスでも真似できるのが1番上手くなる最短の道だと思ってたから。
MASSHI:MASSHIです。簡単なプロフィールとしては、えー、15歳の時に、えっと、 ビートボックス・ワールド・チャンピオン・シップの決勝戦、『skiller(スキラー)vs alem(アレム)』を見て、ビートボックス始めようって思って・・・あの大会やばかったよ!
それにマジで影響受けて、ビートボックスを始めました。
DUB-OX:当時アレムばっかりやってたね。(笑)
MASSHI:そう、もうアレム大好きすぎて!
DUB-OX:モノマネしかしてないやん。
MASSHI:あの時の考え方的に、『真似できるほど技術高いぜ!』ていうアンサーのバトルのやり方があったじゃん?あれの延長線上で、ビートボックスでも真似できるのが1番上手くなる最短の道だと思ってたから。で、その延長線上でずっといろんな人の真似ばっかしてた。
高校卒業したあたりから、やっと自分のビートボックスのスタイルというか、そういうのを考えるようになって、自分のスタイルを確立してから、今に至りますね。
よこまろ:LEXYのプロフィールをお願いします。
ビートボックスを主体っていうよりは、いろんなことを複合的にちょっと考えて表現してて・・・
LEXY:去年の今頃(2022年11月頃)『音語(ウトゥグチ)』に入ったLEXYです。
2022年11月のSECOND LANGUAGE(音語主催のヒューマンビートボックス・バトル・イベント)をきっかけに入ったんですけど、年齢は今年22歳です。
ビートボックスって、みんな自分を表現するものの一つとしてやってると思うんですけど、自分はそれにプラスで、学校で建築を学ぶことで表現したりとか。
あと今は飲食にも興味があるんですけど、何か自分の感じてるものを相手に伝えるっていうので、ビートボックスを主体っていうよりは、いろんなことを複合的にちょっと考えて表現してて・・・
なので、例えばこういう交流会(インタビューはビートボックスのワークショップと交流会の後に行われました。)とかで、自分がコーヒー入れて振る舞うとかも今後やっていきたいなと思ってます。
一同:いいねー!
よこまろ:LEXY、コーヒー好きだから自分で作って。
ウッチー:じゃあ俺、ナポリタン作る!
一同:あははは(笑)
LEXY:・・・なんで、プレイヤーとして成長していくのはもちろんですけど、将来はちゃんと飲食を職にしたいと思ってるんですよー。
それをこう、せっかく仲間がいるから、みんなで、小さくてもどんどん進めていきたいっていうのは漠然とあるっていう感じですね。
一同:いいね!!
よこまろ:はい、じゃあPONのプロフィールをお願いします。
誰でもできることで、誰でもできないことをやりたいと思ってます。
PON:1998年10月9日生まれ。八重山病院で生まれました。
DUB-OX:ビートボクサーとしてのプロフィールを聞きたいんだよね?出生とかじゃなく。
PON:(笑)そうそう、そうですね。
ようやく重い腰を上げて、最近からバトルとか出始めてます。
1日でも早く、でかい経歴が欲しいなと思って挑戦している所存です。
僕は基本、基礎音しかやらないんですけど、誰でもできることで、誰でもできないことをやりたいと思ってます。以上です。
一同:かっこいい!!(拍手)
中学3年生からビートボックス始めて、14年かな?15歳からやって今28歳だから、14年やってます!
よこまろ:よこまろのプロフィールです。
中学3年生からビートボックス始めて、14年かな?15歳からやって今28歳だから、14年やってます!
最初はもう、ほんとにあのワールド・チャンピオン・シップ、MASSHIの好きなアレムのやつ。あとkrnfx(コリアナエフエックス)vs alem(アレム)ですね、すごい衝撃受けて、こういうのしたいって思って、ずっとビートボックス練習してました。
漠然と『バトルに出たいな、なんかに勝ちたいな』みたいなのがあって、沖縄にバトルに出てきて・・・そしたら、こういう音語のメンバーと出会ったりして。
こっちに住むようになって、みんなと触れ合っていく中で、もっとおっきい目標が出てきたりだとか、もっと強くなりたいと思って、努力してスキルアップしているうちに、音語に誘われて。
もうちょっと、また成長できるかもしれないって思ってます。
じゃ、DUB-OXのプロフィールお願いします。
2016年から行われた沖縄のすべてのビートボックスバトルイベントで優勝しかしてません!
DUB-OX:2012年から2014年まで、牢屋にいまして・・・
一同:はは(笑)
DUB-OX:2014年にヒューマンビートボックスに出会いまして。
1人でそのシーンに入って突っ込んでった結果、2016年から行われた沖縄のすべてのビートボックスバトルイベントで優勝しかしてません!
沖縄県内初、ビートボックスバトル出禁という称号を・・・
よこまろ:殿堂入りです!
DUB-OX:『殿堂入り』という名目で、アンダー19のバトルに出れないっていう・・・19歳でジャッジをする羽目になるっていう、偉業を成し遂げました。
そっから、全国大会とかに出まくって、今んところ、予選落ちはしたことないです。
今のところ全部本選に上がってます。えっと、これは何年連続かな。
よこまろ:2016年?
DUB-OX:2016年から現在に至るまでの全国大会の、本選に出場してます。何年連続かは数えてください。
MASSHI:日本人では最長。
DUB-OX:うん、そう、最近、納豆たくみを超えた。
よこまろ:納豆たくみさんもそれぐらいですね。
DUB-OX:そうそうそう。
今はJBC日本最長のファイナリスト。
で、2018年に音語っていうクルーを結成しました。
それ以外にも、沖縄県内外問わず、いろんなところでライブをさせていただいてます。
沖縄では、ソロのライブはもちろん、音語っていうクルーでのライブだったりとか、俺個人で、ラッパーの『O』っていうラッパーと、『O&DUB-OX』っていう名前でも活動しています。
自分が音語としての主催イベント『SECOND LANGUAGE 』っていうイベントを今打ってて、それは、ほぼ日本一決める大会といっても過言ではないプレイヤーを県内外から集めて、末恐ろしいパーティーをやっております。以上っ!
KSKはバトルに出たらすごい強い!KMはイベントに対してサポートしてくれることがすごい大きい!
よこまろ:あとは、今日これなかったKSK(けーすけ)とKM(けむ)ってやつがいるんだけど、KSKも石垣出身のビートボクサーで、MASSHIと同い年の97年代のビートボクサーで。
結構バトルに出たらすごい強いってやつ。
今はまだ評価されてるか、ちょっとわからないけど・・・
DUB-OX:プッシュアップ(よこまろ主催の小規模なバトルイベント)の準優勝!
よこまろ:プッシュアップの準優勝!そうそう。
ちなみにLEXYが優勝してる。それぐらいの実力者。
KM(けむ)は、音語結成の時からいるんだけど、今は島根。
DUB-OX:KM(けむ)が1番SECOND LANGUAGEのフライヤーをオーバーのところに持ってった。
ビレッジバンガードとか、ファミリーマートとか。
あの辺にあのセカンドランゲージのポスター、フライヤーを配れたのは、あのKM(けむ)のおかげ!
よこまろ:KM(けむ)はこのイベントに対してサポートというか、あの、やってくれることがすごい大きい。
DUB-OX:彼にしてもビートボクサーだけど、何よりこのビートボックスを応援したいっていう気持ちの方が強くて。
ウッチー:黎明期だから、なんていうのかな、大事なんだよね、そういう、みんなで広めていくみたいな。それはすごい感じます。
ビートボックスのクルーとしては、メンバーが日本で1番多いクルーです。
MASSHI:ビートボックスのクルーとしては、メンバーが日本で1番多いクルーです。
よこまろ:あとこれを読んでる人やビートボックスのイベント観に来る人は、みんな意外と知らないかもしれないなって思うんだけど、みんなの年齢とか。
KMとよこまろが、1995年生まれで、今年28歳。
みんな年も全然違うから、同い年でやってるってわけじゃない。
次にDUB-OXが、、、
DUB-OX:1996年生まれで今年27歳。
MASSHI:俺とKEISUKEが1997年代、今年26歳。
PON:僕が1998年生まれ。今年25歳。
ウッチー:PONちゃん若いじゃん!
1番しっかりしてそうにみえるのに(笑)
よこまろ:今まではPONが最年少。で、さらに下が!
LEXY:LEXYが2001年生まれ、今年22歳です。
一同:2001年?!(沸く)
MASSHI:よこまろとLEXYが、どんくらい離れてんの?
よこまろ:6歳!
初めて会った時はね、LEXYは中学生か高校生か・・・中学生か!制服つけてね。スタジオに来てくれた。
『スタジオ練習があるよ』っていう、沖縄のおっきいグループラインがあって。
ウッチー:スタジオに?
よこまろ:スタジオで練習しようぜっていうのが定期的にあって、DUB-OXとか、他のメンバーとか、いろんな人がやってくれてたんですけど、そこにこぞってみんな来るんですよ。
練習したいって。
沖縄のビートボクサーたちの繋がりっていうのが、8年前くらいはあまりなかったんですよ。
で、『スタジオ練習があるよ』っていう、沖縄のおっきいグループラインがあって。
ウッチー:あーーー、グループLINEなんだ!
グループLINEで繋がってて、自分たちのその練習スケジュールをそこで公開してたんだ。
MASSHI:そうですね、あの、リハーサルスタジオとか借りて、日曜日やるから、みんな来てよって、みんなもうバーって来て、多い時で20人近くぐらい集まって。
ウッチー:あ、じゃあ、もうほんとに今日みたいな雰囲気なんだ。
MASSHI:そうそう、そうです。
ウッチー:面白いねー。
MASSHI:で、練習会。みんなで練習。
よこまろ:MASSHIも高校生の制服。LEXYも中学生の制服で来て。
ウッチー:それで、この日このリハーサルスタジオで練習会やってるって知ってるから遊びに来て、それで、こう、技を盗んでって感じ?
MASSHI:そうそう、切磋琢磨し合って、で、今残ったメンツですね、音語はほぼ。
ウッチー:僕が興味があるのは、LEXYの場合は当時中学生なわけじゃん?で、ビートボックスって音楽やってる年上の人たちに混じって行くんだけど、やっぱり中学生だとさ、一生懸命ビートボックスやってる人も周りにいないわけじゃない?
それで、自分から、『ちょっと年上の人たちって怖いかもしらんけど、行ってみちゃおうかな!』みたいな感じで入って行くのかな?って思ったんだけど、そういう時の気持ちとかをちょっと聞きたい。
よこまろ:おお、確かに聞いたことない。
ウッチー:特に。やっぱ最年少だから、なんかすごい興味があるんだよね。
LEXY:その時はまだバトルとかがあることも知らなかったし、中学生だし、他のラップとかのシーンもわかんないじゃないですか。もちろん。
だから、何のシーンもわかんないからこそ、ただ興味本位で、もう全然怖いとかなしに行けたみたい。
よこまろ:LEXYって、寡黙なんですよ。寡黙な中学生が来て・・・だからあんまり喋らなくて、ま、表情もあんまり変わんないんで、『こいつ楽しいのかな?』って(笑)
一同:笑
よこまろ:そうそう、そういうのはあった。
DUB-OX:ちなみにいうと、LEXYは結成メンバーではないんですよ。
ウッチー:そうだよね。
MASSHI:加入メンバーです。あとから。
で、KSKって僕と同い年のやつも加入メンバーです。
当時結成のメンバーは5人です。
えっと、PON、よこまろ、DUB-OX、僕にあとKMってやつで、5人で始まりました。
これ以上近隣に迷惑をかけるんだったら警察を呼びますみたいな手紙が入ってて!
MASSHI:よこまろの住んでた壺川の・・・
DUB-OX:イルマインドシティです。イルマインドシティ壺川っていうところで結成されました。
MASSHI:あの1K(マンションの一室)で結成されました。
よこまろ:あの、そば屋が下にあるやつね。
一同:あははは(笑)
よこまろ:懐かしいな!
DUB-OX:ありえんぐらいね。あの、みんなでビートボックスして、音楽聴きすぎて、周りの住人からクレームばっかりきて。そう、『警察呼びます!』の1歩手前で引っ越したの。
よこまろ:ギリ逃れたね。
DUB-OX:マジであの手紙、俺見せられた時、俺怖かった。まじすか?大丈夫すか?って。
よこまろ:あったね、そういうの。(笑)
DUB-OX:これ以上近隣に迷惑をかけるんだったら警察を呼びますみたいな手紙が入ってて!
MASSHI:青ざめるっすよ。
よこま、:あれはやばかった。マジで。
音語(ウトゥグチ)結成したきっかけって、PONが・・・
PON:俺はその時まだ沖縄本島にはいない。
よこまろ:いなかった。そうそうそう。MASSHIも高校生くらいで、19?18くらい。
MASSHI:那覇勢って呼んでた。
よこまろ:那覇のビートボクサーだけで遊んでた。家が近いから。懐かしいな、那覇勢っての。
DUB-OX:だから、音語(ウトゥグチ)結成したきっかけって、PONが・・・
よこまろ:そうそうそう。
DUB-OX:音語を結成したきっかけは、PONなんです。
っていうのも、えっと、元々PONは石垣島出身だけど、石垣島から出て名古屋に上京した。
名古屋で就職して、でも、ビートボックスは好きだから、えっと、名古屋のビートボックスシーンにいたんですね。
ウッチー:ビートボクサーとしては、すでに活動してたんだ?
PON:そうそう、活動してた。
DUB-OX:活動してたんだけど、その名古屋のシーンにいる中で、自分がなんでここでビートボックスしてんのかわかんなくなったっていう電話が来たの。
夜な夜な電話が来て、『俺、なんでここでビートボックスしてんのかわかんなくなったっす』って。
トヨタで仕事したんだけど、『俺、仕事やめて沖縄来ます』みたいな。『どうせビートボックスするんだったら、沖縄でビートボックスしたいです』っていう電話が俺に来たんです。
それを聞いて、『じゃあ俺が一生面倒見てやる!』って言って作ったのが音語っていうクルーなんですよ。
PON:上がってる。
一同:あはは(笑)
DUB-OX:『だから安心して来いよ!』みたいな。
そこでもう、音語ってクルーを結成して、イベントだったり、そういうこのワークショップだったりとかってやって、ビートボックスでお金を稼ぐシステムを作ろうていうふうにやっていったのが始まりなんです。
ウッチー:何年くらいになるんだろう?
PON:僕が20歳の年にこっち(沖縄)きたんで。
よこまろ:5年前くらいなのかな?PONが沖縄来るって、めちゃくちゃ嬉しかった。
ウッチー:みんなの出身についても聞かせてくれる?
よこまろ:DUB-OXとMASSHIとLEXYの3人は沖縄本島。KM(ケム)が鹿児島生まれ沖縄育ち。
KSK(ケイスケ)とよこまろとPONが石垣島出身なんですよ。
ウッチー:よこまろも石垣なんだ?
よこまろ:石垣島出身です。で、僕が最初に沖縄本島に来て。で、ケイスケは2016年に専門学校で本島に来て。PONがまた後から沖縄に来て・・・
PON:みんな、超遊んでるの。超楽しそうで、本当にみんなワイワイ・ガヤガヤして。
MASSHI:そう、週7で遊んでた!
よこまろ:週8だよ。週7じゃ足りないぐらいって感じですね。石垣は離島なんで沖縄本島には飛行機じゃないと来れないから・・・
PON:バトルとかもね、飛行機乗って。
よこまろ:そうそう、あ、来たね!高校生ぐらいの時。
高校2年生、3年生のころ。
DUB-OX:しった編み込みしてた頃ですよね?懐かしい〜っ!
ウッチー:あ、それは沖縄本島のバトルだ?
よこまろ:石垣島って、そういうのないんですよ。バトルがどんなものかが知りたいってのがあるから出てきて。
DUB-OX:そん時に、俺、初めてヨコさんとあった。
よこまろ:そうそうそう。
MASSHI:2015年の時に、僕らが固まって遊んでる時に、その石垣組のPONとよこまろと、ゴーマイさんの3人がパーって来て。
46キロ・・・よこまろとDUB-OXの出会いは『体重が一緒!』からスタート
DUB-OX:よこさんとの1番最初の絡み。これ毎回言ってるけど体重が一緒!
よこまろ、:そうそうそう!
MASSHI:何キロだったんすか?
よこまろ:46キロ。
DUB-OX:当時どっちもガリガリだったの。ガリガリ。
その話を、沖縄のビートボックスの先輩のチョージンさんっていう方がおって、そのちょーじんさんって方が、『よこまろってさ、めちゃくちゃ細いけど、体重何キロなん?』みたいなのを横で盗み聞きしてて。
『うわ、マジで?ちょっと待って、俺も46キロー!』って。
よこまろ:そうそうそうそう。
DUB-OX:なんかこう、腕出して。細さ計ろう!とかいって。
よこまろ:自分からしては、(DUB-OXの)初印象は、ステージ上でも、めちゃくちゃちょけてるヤンキーがいて。身長高くて、『や、めっちゃ怖いこいつ!』みたいになってて。
で、ちょっと喋りたいけど、交流ができない、喋れないみたいな時に、ちょーじんさんが話しかけてくれて、そこで、DUB-OXがばって来て、お、こいつ喋れるってなって。
体重一緒ってのから入って。
DUB-OX:そう。で、ガリガリあるあるを言い合って仲良くなった。
MASSHI:どんな繋がり方よ!?
DUB-OX:ガリガリあるあるってあるんですよ。ガリガリあるあるは・・・みんなに細いって言われるけど、お前らより俺らは食べるよ。
よこまろ:めっちゃ飯食うのに痩せてるっていう。で、変に羨ましがられるんだよね。
DUB-OX:そうそうそう。
ウッチー:俺も高校の時ガリガリだったよ。今ポッチャリだけど。(笑)
PON:あとその時僕、初めてバトルの現場に出たんですけど、ありえんぐらいみんなから怖がられて。眉毛なかったし。
ウッチー:石垣島にいる頃に眉毛なくなっちゃったの?
PON:そう(笑)若気の至りというか、なんか整え方がまだわからない。
ウッチー:整えすぎちゃったな。
PON:そう、整えすぎて、もうなくなって。
で、そん時多分DUB-OXさんとかと話したんですよ。よこさんは元々石垣で会ってたから話してて。
で、DUB-OXさんに、『自分はこういうものです。よろしくお願いします。』って。
DUB-OX:は?お前、年下?みたいなね。
なんか、せっかくだから喋りたいけど、その当時、石垣島の人って、なんか俺の中ですごい絡みづらいイメージだった。この・・・石垣島で固まってるっていうイメージで。
よこまろ:あー、そうだね、そうそうそう。
DUB-OX:だからもう(よこまろ)1人の時狙って俺突っ込んでって。
一同:あっはっはっは(笑)
よこまろ:いや、よかった。まじそれよかった。それなかったら、なかなかね、仲良くなってなかったもんね。
ウッチー:DUB-OXの社交性(の強さ)はもう当時から?
よこまろ:もう当時から。
ウッチー:人懐っこいもんね?
DUB-OX:あの、顔もベビーフェイスなんで。
よこまろ:???ほんとか?
DUB-OX:今、ABDバーの向かいにあるマツモトキヨシで年確されたっすよ!
よこまろ・ウッチー:はっはっはっは(笑)
DUB-OX:サザンスター買ったら年確されました。『身分証ありますか?』って言われて、で自分の免許証出したら、俺、平成9年なんで、早生まれで。『あ、全然大丈夫ですね、すいませんでした。』って言われてましたからね!
よこまろ:やるな。
ウッチー:なかなかやるな。久米のヤンキーの子が買いに来たのかと思ったんじゃん?
DUB-OX:だから俺現金持ってるけどAUPAYとかで払いますもん。
一同:ははは(笑)
DUB-OX:AUPAYで大人っぽいキャッシュレス。
一同:ははは(笑)
ーーーと、前編はここまで。
とにかく仲の良いビートボックスクルーのみなさん、話は尽きません。
次号掲載の後編では『音語』のライブ活動や今後の展望について語っていただいています。お楽しみに!!
2023/12/4 ABD RECORD’Sにてインタビュー収録
音語(ウトゥグチ)のMASSHI・PON・DUB-OXによるユニット配信音源
Standay -HUMAN BEATBOX THREE MAN CELL SOUND-
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Column
コラム『Hoseya Barrazaのwoho woho dream diary Vol.5〜願ったり叶ったりの巻〜』
コラム:Hoseya Barraza
那覇市久米のThe Hologram Cityオーナーにして、THCBOYSボーカル、WOHO代表といくつもの顔を持つ魔窟の民。
心のアイドルはチェッカーズ!サードアイを持つ。
おはこんばんちは!
ようやく暖かくなってきたー!と思ったら急激に寒くなる日もあった3月も終わりました。
もう50周もしてるはずなのに相変わらずぜんぜん予測がつきませんでしたね。
4月もどーなるか読めませんが楽しんで行きましょう〜^ ^
ʅ(◞‿◟)ʃ 久米、ホログラムシティーのホセヤ・バラーザです。
さぁ、今回のコラムは音楽とはあまり関係ないところから始めていきたいんですが…、
最近僕の周りが変なんです。
まぁ、変な人達に囲まれて育ってるのは周知の事実だと思うんですけど、、それだけではない、なんとも言えないヌメっとした感覚…。
例えば、那覇の壺屋?開南?昔の地名で呼べば神里原(かんざとばる)のトッポイ店多店舗で行われている『NEO神里原』というサーキットイベント。
今回めでたく3/17に3回目を迎えまして、自分は初回からお手伝いさせて頂いてるんですが(あざーす!)その打ち合わせの時に、我々がパーティープロデュースさせて頂く『nannca okinawa』にお邪魔させてもらった時、nanncaの周年のフライヤー撮影の為に使った小道具の日本刀(模造刀(だと思う))が目に入って、それがどうも気になって、「俺も自分の刀欲しいな〜」とか思ったんですよ。
そしたらその3日後辺りに自分の誕生日があって、その宴会中にお客様から刀(もちろん模造刀)をプレゼントに頂きまして…、アレ!なんじゃこれ?的な感覚になったことは言うまでもありませんが(言ったけど)、
んで、その後せっかく刀頂いたんで、ゆっくり抜刀術でも極めようと、YouTube見ながら刀を抜く練習をしてるんですね
(//∇//)\(テレっ!)
で、練習してると、やっぱ刀は袴とか着て(着流しの場合もあるけど)帯閉めててのがデフォルトじゃないすか?洋服着て、手で剣の鞘持ってるだけじゃ極めることできないな〜とか思って、でも袴とか帯とか、毎回チラッと練習するだけじゃ準備するのも面倒だし…、と思ってネットであれこれ調べたら、あるんですよ!現代風居合に特化した刀ホルダーたるものが!!
世の中の変態って計り知れない何かがありますよね
(//∇//)\(テレっ!)
で、これ買おうかな〜でもこれ買ったらマジ変態かな〜とか迷ってたら、僕に誕プレとして刀をくれた張本人、H田さんが、刀ホルダーくれたんですよ!
彼曰く、ネットで刀ホルダーポチッとして買ったんだけど、2組セットで来た!1組いらないからあげるって言うんですね。
「どんな変態よ!」って思ったんですけど、めっちゃありがたく頂戴しました。
まぁ、ここまでサラっとギャグ混じりに書いてきたんですか、おわかりの通り、これ欲しいな〜と思うと、短いスパンで叶う現象を経験して、流石にヤバ〜とか思ってましたよ、ハイ。
でも、自分はご承知のとおり(?)かなりの武具とか武術マニアなので、そんなことより勤しんで稽古やー!(自己流)と思って切り替えたんですけど(刀だけに)、刀って、模造刀とは言え、けっこうな重量があるんですね。それで、自分なりに刀を振るフォームとか研究したいんですけど、一旦何か軽いものを振り回して型を作りたいなぁ〜とか思って、それなら普通に竹刀が必要かな?とか思ったんですよ…(もうここまできたら何が普通か自分にもわかりませんが)。そしたらつい2、3日前、イベント仲間のAIリちゃんから、
「ホセヤさん、竹刀とかいらないですか〜?」
って!!どーゆーことやねん?て思ったら、今、旦那さんと断捨離してて、いらない竹刀があって、ホセヤさんならもらってくれるかな〜とのこと!もちろん貰いますよ!なんなら欲しかったからね!となりましたが、これってどういう状況なんでしょうか?
「願ったり叶ったり」
アレですかね?魚座から水瓶座に移行してドラゴンゲートが開いてアセンションする新時代の突入とか?
まぁ、言ってて自分でもよくわかってないインディゴアダルトチルドレンなんですけど…。
んで、その後家族にこの一連の話をしてみたら、最近うちの娘がトランペット始めたので、
「トランペット欲しい〜って思って!」
とか、マジメなのか不マジメなのかわからんコメントをもらい、だったら
「お金欲しい〜使いきれんくらいの!!!」
って絶叫してやりましたよね。
まぁ、もし近いうちトランペットが手に入ったらまたこの場所を借りて報告します。
あ、お金が入ってもたぶん内緒にすると思います。
あしからず。
すいません、取り止めのない話で、しかも音楽にこれっぽっちも触れてない…、、
ので、今頃ながら少しだけ。。。
年頭にも話ししましたが、我々の持つイメージがこの世界を構築するにあたって強く影響するものならば(またはその時期が来ているのなら)、これは利用しない手はない。
自分は、自分がステージに立つときや普段ホログラムシティーの営業中でも、よくこれからの時代や世界を良くしていくには音楽を始めとした文化の力しかない!というか希望的観測も含めてそうであって欲しい!と口酸っぱく言ってきました。
なら今こそ、その信念や志しを強く持って、みんながそれぞれやりたいことを進めていくことが沖縄地下音楽界を盛り上げていくことになりそうだな!とじんわり実感してます。
そのほうが楽しそうじゃん!みんなで益々盛り上がっていきましょう〜♪
Hoseya Barrazaのミュージックバー『ホログラムシティ通称:THC』では、コラムの語り口そのものの生ホセヤさんと楽しく夜通しお話しできますよー♪
那覇にお越しの際には是非お立ち寄りください!!
The Hologram City(通称:THC)
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2024/1/28 ケンゴリアンズ@来来謝謝(桜坂セントラル)
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